クラウドで使えるDBMSが増えてきたことで、ユーザーは手軽に試してみることが可能になった。一方で、クラウド上でデータが失われないか、というユーザーの不安は根強い。オンプレミスと使い分けるハイブリッドクラウドが現実解だが、「実はオンプレミスでの運用よりも安全ではないか」という意見も相次いだ。

(司会は森山 徹=日経コンピュータ)

(写真:北山 宏一)
(写真:北山 宏一)

司会:

 クラウドの普及は追い風になるでしょうか。例えば、SAP HANAをクラウド上で提供するサービスが増えていると感じます。クラウドであれば多くのメモリーを調達しやすい、簡単に利用できるといったメリットが見込めます。

SAPジャパン:岩本

 SAP自身が提供するクラウドとして「HANA Enterprise Cloud」があります。今年の4月から、東京と大阪のセンターが開設して、ディザスタリカバリーの機能も備えています。ヨーロッパだとドイツとオランダ、北米では西海岸と東海岸というように、エリアごとに必ず二つのセンターが配置されています。これらは全てHANAで出来ています。クラウドのフレームワークを自社開発していて物理ノードをHANA Cellという単位で管理しています。これを顧客ごとに割り当てて、しかもスケールするような仕組みで動かしています。そのほか、HANAはAWS(Amazon Web Services)でもサポートできるようになりました。

マイクロソフト:北川

 うちのも。

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