日本オラクル、日本マイクロソフト、日本IBM、SAPジャパン---データベースベンダー4社の担当者に集まってもらい、製品・技術のトレンド、今後の課題を議論した。ポイントの一つが、「インメモリー機能」だ。これまで以上に大量のデータを、より高度に活用しようとしたとき、インメモリーの活用は必須といえる。各社の戦略、製品のこだわりをぶつけてもらった。
IT巌流島--インメモリーで競うデータベース対決
目次
-
[5]DBの未来、どうするHadoop
DBMSが進化する方向性を議論した。分散処理ソフト「Hadoop」の連携では、積極的に進めるベンダーがある一方、それほどニーズを感じないという意見もあった。連携手法も、結果データだけなのか、処理形態も模すのかなど、多様である。Hadoopへの対応を含め、今後、各社が注力するテーマを聞いた。
-
[4]クラウドは追い風、逆風?
クラウドで使えるDBMSが増えてきたことで、ユーザーは手軽に試してみることが可能になった。一方で、クラウド上でデータが失われないか、というユーザーの不安は根強い。オンプレミスと使い分けるハイブリッドクラウドが現実解だが、「実はオンプレミスでの運用よりも安全ではないか」という意見も相次いだ。
-
[3]インメモリー、各社のこだわり
インメモリー機能について掘り下げた。単にメモリー上で処理するだけでなく、並列化やデータ削減など、効率的にデータを読む機能が性能を下支えする。全データをインメモリーで処理するのか、一部のデータのみにとどめるかは、製品によりポリシーが分かれた。技術のみならず、実現のための費用が大きなポイントだ。
-
[2]OLTPとDWHは並び立つか
OLTP(オンライントランザクション処理)系とDWH(データウエアハウス)系、異なるワークロードをいかに連携し高速処理するかがユーザーニーズとして浮かび上がってきた。カラムナーとインメモリーを活用することは各社共通だが、実装方法や活用指針には差がある。“脱バッチ処理”へと向かうトレンドを探った。
-
[1]DBベンダー「ビッグ4」の製品・戦略
座談会に参加したのは、日本オラクル、日本マイクロソフト、日本IBM、SAPジャパンの4社。インメモリーやカラムナー機能の拡充が、商用データベース(DBMS)の最新トレンドだ。長年にわたり性能や信頼性を向上させてきたDBMSだが、今、ビッグデータ活用が進化に拍車をかける。まずは、各社の最新製品、注力…