20年ほど前までは、ストレージ専用装置をサーバー間で共有するシステムは少なく、アプリケーションサーバーが内蔵しているディスクドライブにデータを保持するのが一般的だった。そもそも企業の扱うデータ容量が少なかったため、それで十分機能していたのだ。

 その後、本格的なITの普及に伴ってデータ容量が増加。大容量のデータ格納領域が必要になってきた。また、アプリケーションはより高い性能が求められるようになり、低速なディスクドライブでは対処できなくなってきた。その結果、外部に高速なストレージ専用装置を配置して、データを集約するという構成が増えた。さらに、サーバー仮想化技術によるサーバー統合の流れも、共有ストレージという利用形態に拍車をかけたと言える。

 しかし、最近、ストレージ専用装置ではなく、汎用サーバーをあたかもストレージ専用装置のようにストレージノードとして使う手法が注目を集めている(以下、サーバーベースストレージと呼ぶ)。

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