企業ネットワークを支えてきた“三種の神器”の新旧交代期が到来している。「イントラネット」「卓上型ビジネスホン」「有線LAN」を廃棄もしくは大幅に役割を縮小させて、「クラウド」「スマートフォン内線電話」「無線LAN」に代替させる動きである。
しかし信頼性やコスト、使い勝手への心配から移行をためらったり、二重投資でせっかくの効果を半減させたりしている企業は少なくない。一足先に新旧交代を果たした先行企業の取り組みから、企業ネットワークが快適になる“新・三種の神器”の活用術を紹介する。
企業ネットワークを支えてきた“三種の神器”の新旧交代期が到来している。「イントラネット」「卓上型ビジネスホン」「有線LAN」を廃棄もしくは大幅に役割を縮小させて、「クラウド」「スマートフォン内線電話」「無線LAN」に代替させる動きである。
しかし信頼性やコスト、使い勝手への心配から移行をためらったり、二重投資でせっかくの効果を半減させたりしている企業は少なくない。一足先に新旧交代を果たした先行企業の取り組みから、企業ネットワークが快適になる“新・三種の神器”の活用術を紹介する。
オフィスのLAN環境を無線に統合する目的は3つに大別できる。(1)LAN設備の運用に費やすコストの削減、(2)社内で執務できる場所を広げる「オフィス内モバイル」環境の整備、(3)スマートフォンやタブレット端末など業務に使うマルチデバイスへの対応─である。
スマートフォンで法人向けのFMCを活用する利点は主に2つある。場所を問わず業務連絡が可能になり生産性向上につながることと、通信インフラや通話費への支出額を削減できることである。
クラウドの進化を踏まえれば、コストやBCPの観点からも、サーバーの自前主義を貫く意義は薄くなっている。メールから企業ポータルまでを統合したSaaSが格安料金で提供され、情報共有やオフィス業務を大きく変えようとしている。
企業の情報化を長く支えてきたネットワークインフラの主役が本格的な交代期を迎えている。退役が迫っているのは「イントラネット」「卓上型ビジネスホン」「有線LAN」の3つ。オフィスの隅々にまで普及して重宝されている、情報システムの “三種の神器”だ。