日経BPのIT系専門誌の編集長が、IT業界の動向や最新技術について、専門分野の視点で解説します。
編集長の眼
目次
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400億円バグ事件から丸12年、日本を救った亡き「老害」の知られざる真実
12年前のきょう、日本を揺るがす大規模システムトラブルが発生した。みずほ証券による株誤発注事件である。東京証券取引所(現・日本取引所グループ)の株式売買システムのバグが原因で注文を取り消せずに400億円超の損失が発生。トラブルの責任を取り当時の東証社長が引責辞任する事態に発展した。
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3日で飽きたAmazon Echo、秘めたる可能性って何?
スマートスピーカー「Amazon Echo」が筆者の自宅に届いた。ステレオスピーカーを備えていて家電操作機能の無い、シリーズ3機種の中位機だ。妻や子どもとEchoを使い、主立った機能を試してみた。
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仮想通貨の勧誘セミナーに潜入して驚愕した
仮想通貨の持つ潜在力に注目が集まる一方で、仮想通貨に関するトラブルが急増している。被害者を情報弱者として切り捨てるだけでよいのか。業界としてできることはないのか。
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2万円は高いか安いか?セキュリティ国家資格の講習を受けてみた
国内初の情報セキュリティの国家資格である「情報処理安全確保支援士」。2017年4月に実施された第1回試験に合格して同資格を取得した筆者は先日、資格の取得者に義務付けられているオンライン講習を受講した。お値段は2万円。その感想を述べたい。
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ロボットライダーは世界チャンピオンに勝てるのか?
筆者が足しげく通っていた20数年前に比べると、東京モーターショーは地味になっていた。それでも筆者は、今回のモーターショーに足を運んでワクワクすることができた。クルマの世界でITの活躍する場が広がっていることを、自分の目で実感することができたからだ。
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AIに追い出され編集長がクビになる日
人工知能(AI)の普及が進んでいる。囲碁や将棋でプロに勝つだけでなく、コールセンターに寄せられた顧客の質問に回答したり、工場設備の故障やサイバー攻撃の兆候を検知したりと、様々な事例が出てきている。今後どこまで広がっていくのか、日経コンピュータに掲載した記事などの事実を基に、AIとの対話を想像してみ…
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増える運用負担、クラウドの機能を使いこなせてますか?
Amazon Web Services(AWS)をはじめとするクラウドサービスのユーザー企業に2回目、3回目の取材に行くと、前回の取材時より仮想マシンが大幅に増えていて驚かされることがある。
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建築家が気づいた「貯蓄から投資へ」を阻む壁
建築家は門外漢だったゆえに、なぜ「貯蓄から投資へ」が根付かないのか、根底に流れる意識に気づいた。そして、それを変える力はデザインにこそあるのではとの解にたどり着いた。
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セレンディピティを演出できるITエンジニアの育て方
「行き先が決まっていない航空チケット」を通常の半分以下のマイルで入手できるサービス「どこかにマイル」が人気だ。日本航空(JAL)が2016年12月に開始し、2017年8月中旬まででのべ3万5000人が利用したという。開発したJALと野村総合研究所のメンバーは「セレンディピティ」を重視した。
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どうにも冴えない企業SDN、起爆剤はあるのか
「サーバーやストレージが仮想化され、次はネットワークだ」というメッセージを聞くことが多い。確かに今後、ネットワークの仮想化が進んでいくことは間違いないだろう。しかし、「サーバーやストレージと同じように、ネットワークも一気に仮想化が進む」という論調で言われると、素直には納得できない。
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「天下り過ぎ」のススメ
日本銀行から出向し、金融庁の総務企画局企画課で信用制度参事官室企画官を務めた神田潤一氏が民間企業へと転じる。スタートアップ業界と国の間で求められる媒介役が今、求められている。
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ドラクエがすべてを教えてくれた
2017年7月29日、ドラゴンクエスト(以下、ドラクエ)XIが発売になった。報道によれば、初週の売り上げは好調のようだ。かくいう筆者も、ドラクエのためにずっと我慢していたPS4をついに買った。ゲームの歴史はテクノロジーの進化とともにある。そして、ドラクエは1986年の発売から31年経った今もなお、…
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どうする、クラウドの“野良サーバー”
ユーザー企業がパブリッククラウドサービスを導入し、システム部門(インフラ運用担当者やセキュリティ担当者)が利用可能なOSやミドルウエア、データ暗号化、管理用タグなどの全社ルールを定めたうえで、各事業部門にその範囲で仮想マシンを自由に使わせると、決まって生じる問題がある。
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親譲りの「借金王」となったPepper君、打開策はあるか
ソフトバンクグループでヒト型ロボット「Pepper」を開発・販売するソフトバンクロボティクスが、2017年3月末時点で314億円の債務超過だったことが話題になっている。ソフトバンクの有価証券報告書を基に日本経済新聞が2017年7月12日に報じた。
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メルカリのセキュリティ事故から想う「生涯一エンジニア」
6月22日、フリーマーケットサービスのメルカリでセキュリティの事故が発生した。ユーザーの個人情報が誤ってサーバーにキャッシュされ、他のユーザーに表示されてしまう、といったものだ。この事故に対し驚いたのは、メルカリの対応が速かったことだ。
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情報処理安全確保支援士試験、受験してみてネガティブ意見にもの申す
筆者は4月16日、情報処理安全確保支援士試験を受験した。自信がなかったので合格発表は見ないぐらいのつもりだったが、やはり気になって発表とほぼ同時にサイトで確認した。結果はといえば、なんとか合格していた。
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都民ファースト圧勝も、どうなる東京都のFinTechセンター構想
2017年7月2日に投開票が行われた東京都議会議員選挙は小池百合子知事が率いた「都民ファーストの会」の圧勝で終わった。だが、都が進める東京版金融ビッグバン構想の実現には国との連携が成否の鍵を握る。FinTechを軸に、金融センターの地位を取り戻せるか。
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シスコのヴィプテラ買収はSD-WANの「終わりの始まり」か
少し前の話題になるが、米シスコシステムズが現地時間5月1日に、ネットワークベンチャー企業であるヴィプテラ(Viptela)を、6億1000万ドルで買収する意向を明らかにしました。筆者も「ついに来たか」と実感しつつ、「いよいよ終わりの始まりか」とも思いました。
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目から鱗の簡単サーバーレス、すぐやるべき
米アマゾンウェブサービス(AWS)の「AWS Lambda(ラムダ)」といえば、ストレージにデータが書き込まれる、設定した時刻になる、といったイベントに基づいて、JavaScriptやPythonなどの比較的軽量なコードを実行するサービスだ。
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「ブロックチェーンよりMac対応を」、法人ネット口座の悲しい現実
筆者は3年前、ある理由で法人インターネット口座を開いたことがある。おののいた後、すぐに利用をやめた。そこに広がっていたのは、1990年代から時が止まったのではないかと思われる、利便性の極めて低いウェブサイトだった。
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