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編集長の眼

セレンディピティを演出できるITエンジニアの育て方

森側真一=日経SYSTEMS 2017/09/13 日経SYSTEMS
日経SYSTEMS編集長の森側真一

 「行き先が決まっていない航空チケット」だが、通常の半分以下のマイルで入手できるサービス「どこかにマイル」が人気を博している。日本航空(JAL)が2016年12月にサービスを開始し、2017年8月中旬まででのべ3万5000人が利用したという。

 利用者は同サービスの画面で飛行機の行き先を4カ所提示される。それで申し込むと、そのうち1つが実際の行き先となり、3日以内に通知される。開発したJALと野村総合研究所(NRI)のメンバーは「セレンディピティ」を重視してきたという。

 セレンディピティとは、かつて映画の題名にもなったが、偶然をきっかけに幸運を得るといった意味。「こんなサービスが利用者に受けるのか」とも思うが、旅好き、ギャンブル好きの先輩記者は早速旅行を楽しんでいた。一定の層にとても好評のようだ。

 このサービスは一見、「アイデア一発勝負のものか」と思える。しかし、NRIの企画担当者は「エンジニアのノウハウが多く詰まったもの」と言う。空席データの分析やサービスが実現可能かどうかのシミュレーション、各ユーザーの好みに合わせた提示など、同社の特許も含めて技術を駆使したものになっている。詳細は明かされなかったが、裏では人工知能(AI)やデジタルマーケティングの技術が用いられているに違いない。

新たな職種が注目される一方、エンジニアリングの重要性も

 今、AIやIoT(インターネット・オブ・シングズ)、ロボットなどを活用し、従来にない新サービスが登場するなか、ITプロジェクトを担う新たな職種や役割が注目を集めている。ロボットの動きまで演出する「ロボットエンジニア」や、ユーザー体験を設計する「UXディレクター」、ゼロからのサービス企画を支援する「ITサービスデザイナー」などだ。ITエンジニアの下積みがなくても成り立つ職種もある。

 こうした新たな職種が脚光を浴び、新たな人材が育つのはよいことだ。ただ、新たな職種の比重が高くなり過ぎるのはバランスが悪いだろう。やはりサービスをITで下支えするのは従来タイプのエンジニアで、その重要性を再確認しておきたい。

 今、メルカリやミクシィといった大手ネット企業は軒並み、「SRE(サイト・リライアビリティー・エンジニアリング)」と名付けた部隊に、技術力の高い精鋭を集めている。この4月にはリクルートテクノロジーズでもSRE部隊が発足した。

 SREはソフトウエアエンジニアリング力でサイトの信頼性を確保する、という考え方だ。メルカリでは信頼性だけでなく、ユーザーの使いやすさにもSREのエンジニアが責任を持っている。「どこかにマイル」のセレンディピティもメルカリの使い勝手も、エンジニアリング力のたまものといえる。

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