【編集長の眼】

玄人もハマるネットワークループの罠

加藤 雅浩=日経コミュニケーション 2017/04/20


 「ネットワークトラブルはなくならない。そして繰り返す」。企業や研究機関、大学でネットワークの運用・管理をされているエンジニアの方なら、このことを実感として受け入れてもらえるのではないだろうか。

日経コミュニケーション編集長 加藤雅浩

 その最たるものが、誤接続などのミスで配線にループ構成ができるネットワークループに起因するトラブルだ。ひとたびネットワークループが発生すると、たちまちレスポンスが悪化し、そのネットワーク環境にいる機器は外部と通信できなくなる。担当者は何とかして問題箇所を探り出そうとするが、悪いのがネットワーク機器の設定なのか、それともLANケーブルの誤接続なのかを特定するまでにも意外と時間がかかる。その間、ユーザーからはひっきりなしに問い合わせやクレームが舞い込み、まさに生きた心地がしない。

 なぜネットワークループはなくならないのか。次のようなユーザーの行為が何度も繰り返されるからだ。(1)ユーザーの足元にケーブルが転がっている、(2)近くにスイッチがある、(3)ポートが空いている、(4)何げにケーブル差し込む――という一連のアクションである。どうやら人というものは、未接続のケーブルと、空いているポートがあると、親切心なのかどうなのか、ついついケーブルをつなげてしまうようである。これは、ユーザーが善かれと思って行う行動なだけに、ネットワークループが繰り返し発生してしまうわけだ。まさにネットワークループの罠と言えるだろう。

 実は、ネットワークループの罠には、専門家であるネットワークの担当者もハマることがある。実際にネットワークループを起こしてしまったA社のケースで見てみよう。

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