ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)でつながっている知り合いに「2018年以降、大事と思われるお題」を尋ね、応答してくれた41人が書いた言葉をそのまま使って一つの記事をつくり、日経コンピュータ誌に掲載した。

 取り組みの経緯を報告し、出来上がった記事を再掲する。

SNSでお題を求めた

 2017年11月18日、あるSNSに次の投稿をした。

【ご協力のお願い】

 友達限定の投稿はおそらく初めてです。突然ですが「2018年以降、大事と思われるお題」を1つ挙げていただけないでしょうか。

 「来年以降やはりこれに取り組まないと」「今後盛り上がるのはこれでしょう」という「これ」を教えてほしいのです。ITのお題でもIT以外でも何でも構いません。

 他人に読まれて構わない方はコメント欄に投稿ください。直接谷島に言いたい方はメッセージでお願いします。

 頂いたお題に基づき文を書こうと考えています。まず、日経コンピュータです。同誌の巻末に「社長の疑問に答えるIT専門家の対話術」という連載をしています。このところ社長の疑問にあまり答えておらず専門家向けでもなく対話術でもない内容になっていますがそれはさておき2017年12月21日号で100回目を迎えます。全3回の予定で始めたのですがなぜかここまで続きました。

 節目にふさわしい立派な事を書こうと思ったのですがこれまで第900号(2015年)、35周年記念号(2016年)、誌面刷新号(2017年)でそれぞれ偉そうなことを書いてしまい題材が尽きました。

 そこで皆さんの知恵をお借りしたくお願いを差し上げます。日経コンピュータに書ききれなかった場合、日経ビジネスオンラインまたはITproといったWeb媒体でコラムを書くつもりです。

 頼んでおいて何ですが頂いたお題のどれをどう取り上げるか、谷島に一任ください。お題を送ってくれた方のお名前は出しません。よろしくお願いします。

追記 十数年前、日経コンピュータ編集部の記者に「電子メールで取材するな」という電子メールを送ったことがありました。まさかこういうツールでお題を募集する日が来るとは・・・

41人からお題をお借りした

 投稿後、ありがたいことに知り合いの方が次々に「2018年以降、大事と思われるお題」をSNS上に書き込んでくれた。直接メッセージを送ってきてくれた方もいた。11月30日までに41人の方からお題を頂戴した。

 当初到着した数件を読み、「送られたお題をすべて採用し、1つの文にまとめよう」と決めた。せっかく送ってもらったお題を没にするのは失礼だし、そもそも取捨選択が難しい。

 お題が増えてくると、それらを一望する必要がある。原稿の下書きに普段使っているA2判の方眼紙を机に広げ、SNSに書き込まれたお題をそのつど転記していった。