iPad Proを使い始めて約2週間がたった。既に世の中にはたくさんのレビューや感想があふれているが、主にコンテンツビューアーとしての雑感と併せて、業務利用の可能性について述べたい。

A4サイズほぼ原寸大で表示できるのは魅力

写真1●MacBook Pro 15インチRetinaディスプレイモデルとiPad Proを並べてみた
写真1●MacBook Pro 15インチRetinaディスプレイモデルとiPad Proを並べてみた
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 iPad Proを語るには、まずサイズについて言及しなければならないだろう。個人的には、パソコンやタブレットの画面は大きいほうが使いやすいと考えている。普段持ち歩いているノートパソコンも、15.4インチディスプレイ搭載のMacbook Pro。持ち運べる上限のサイズだ。それゆえ、iPad Proの発表時から発売を大いに楽しみにしていた。

 最初に手に取ってみて受けた印象は、「想像していたよりもかなり大きい」というものだ。何と比較するかで印象は変わってくるが、Macbook Proの15.4インチに比べたら、それほど大きくはないと考えていたのだ。それはよい意味で裏切られた(写真1)。

 iPad Proの魅力は、A4サイズの雑誌をほぼ原寸大で表示できる点だろう(写真2)。従来のiPad Air/Air 2でA4サイズのコンテンツを見ると、Retinaディスプレイのおかげで文字の輪郭がくっきりと認識できるとはいえ、やはり読みにくく、長時間の閲覧には向かないことは明らかだった。そうした課題を克服したのがiPad Proだ。

写真2●日経コンピュータの電子版と紙を並べてみた
写真2●日経コンピュータの電子版と紙を並べてみた
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