日常の業務の中には、定型的な作業を繰り返すことがままある。そんなときに読者のみなさんならどうされるだろうか。個人的には、「同じことの繰り返し」だと感じたら、自動化を試みる。

 例えばこの記事のように、Webに投稿する場合は段落ごとに「pタグ」を付けなければいけない。2〜3段落なら気付いたときには終わっているが、このコラムぐらいになると手作業でやるのはうっとうしいので、エディターのキーボードマクロ機能を使ったりする。そろそろ作業自体が多くなってきたので、ちゃんとしたマクロに仕立ててしまったほうがよいかと感じ始めている。

 こうした単純な作業ばかりではなく、多少複雑な作業であっても、繰り返すならばできれば自動化したい。というのも、自分の作業精度にそれほど自信がないからだ。例えば校正作業。いい年齢でベテランなのに恥ずかしい話だが、正直校正はあまり得意ではない。自己評価は「ザル」(すくってもすくっても、誤字がぽろぽろ落ちていく)だ。用語なども複数の媒体経験があるため、ときに混乱する。

 この用語に関しては、別に人間でなくてもできるのではないか。要は検索作業なので、人間よりもコンピュータの方が得意だし正確だ。だったら、できれば用語に関してはコンピュータにチェックさせてしまおう。こういうことを考えて、用語統一のためのスクリプトをRubyで組み立てた(図1)。

図1●自作した用語チェックプログラム
図1●自作した用語チェックプログラム
Rubyで作成した。背景は日経NETWORKのバックナンバーDVDに付属する壁紙(イラスト:早川 直希)
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