都道府県CIOフォーラムという組織をご存じだろうか。都道府県および関係団体のCIO(情報化統括責任者)または情報化推進担当責任者で構成する任意団体で、IT施策の推進に寄与することを目的に2003年8月26日に設立された。「日経BPガバメントテクノロジー」が事務局を務めている。

 CIOフォーラムは、毎年2回会合(春季会合と年次総会)を開催している(過去の記事はこちら)が、今回は会合以外のイベントも実施した。年次総会(8月25、26日)を開催した佐賀県の主導で、同県のICT活用の現場を見学するツアーを企画したのだ。

農業指導にiPadを活用

 先進的なIT活用で知られる佐賀県内の施設を実際に見学できるとあって、各自治体から70人近くが参加。大型バス2台を借り切る大所帯での視察となった。筆者もそのツアーに参加したので、写真を中心に紹介したい(写真1、写真2)。

写真1●総勢70人近くが参加。会場からバス2台で出発
写真1●総勢70人近くが参加。会場からバス2台で出発
(撮影:諸石 信)
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写真2●ツアーを企画した佐賀県CIOの森本登志男氏
写真2●ツアーを企画した佐賀県CIOの森本登志男氏
(撮影:諸石 信)
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 ツアーは、2日に分けて実施した。初日は討議が終わった後に、営農指導などにタブレット端末(iPad)を導入した佐城農業改良普及センター/農業試験研究センターを訪問した。

 駅の近くのフォーラム会場から、広くて平らな佐賀平野を30分ほど南下。すると、見渡す限り平地という場所にたどり着いた。ここが目的地である(写真3)。

写真3●センターに到着。見渡す限り一面の水田
写真3●センターに到着。見渡す限り一面の水田
(撮影:諸石 信)
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