NTTドコモは2014年10月30日、米アップル製のiOS端末(iPhone/iPad)を「おサイフケータイ」として使うためのデバイス「おサイフケータイ ジャケット01」(写真1)を発売した(関連記事:iPhoneが「おサイフケータイ」に変身、NTTドコモがジャケット発表)。ドコモオンラインショップでの価格は、5400円(税込み)である。

写真1●NTTドコモが2014年10月30日に発売する「おサイフケータイ ジャケット01」
写真1●NTTドコモが2014年10月30日に発売する「おサイフケータイ ジャケット01」
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写真2●iPhone用おサイフケータイアプリの画面
写真2●iPhone用おサイフケータイアプリの画面
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 ジャケットを付けたiPhoneをかざせば、電子マネーでの支払いや飛行機への搭乗などができる(写真2)。NTTドコモ以外の携帯電話事業者(キャリア)のiPhoneでも使える。

 筆者は最初にこのニュースを見たとき、冗談ではないかと思った。個人的に「ガラケー(従来型携帯電話)」の時代から、モバイルSuicaや楽天Edyなどおサイフケータイの機能を多用してきた。ガラケーからスマートフォンに乗り換えるときにも、おサイフケータイを使い続けるためにAndroidスマートフォンを選ばざるを得なかった。

 それが、iPhoneでおサイフケータイが使えるというのだから、目を疑ってしまったわけだ。もちろん、iPhone内部に、おサイフケータイ(FeliCa=フェリカ)のICチップを埋め込むわけではない。おサイフケータイチップを埋め込んだジャケットを外付けする、という形で実現している。

 早速、NTTドコモに取材を申し込んで、様々な疑問をぶつけてみた。