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記者の眼

大きな声では言えない無線LANエンジニアの本音

福田 崇男=日経NETWORK 2015/11/02 日経NETWORK

 「無線LANにあまり大きな期待をしないでほしい」――。無線LAN関連の取材をすると、ネットワーク担当者や構築を支援したエンジニアの、こんな声をよく耳にする。

写真●ある団体がイベント会場に設置した無線LANアクセスポイント。多数の人が同時に無線LANを利用する環境が当たり前になりつつある。

 無線LANは家庭ではもちろん、駅やコンビニエンスストアでも無料で利用できるようになっている。比較的新しい無線LANアクセスポイント製品には、1Gビット/秒を超える通信速度をうたうものも登場している。今や「どこでも高速に通信が可能な技術」、というイメージが定着しつつある(写真)。

 しかし、そのネットワークを構築・運用する“裏方”であるエンジニアは、思った以上に苦労しているようだ。とりわけ企業の中で使う無線LANは、スペース当たりのアクセスポイントの数が多く、快適な通信環境作りが難しい。冒頭の発言は、有線と同様の高速通信を期待する利用者への、いわば嘆きだ。

 こうしたふと漏れた一言には、無線LANを活用するうえでのヒントが隠されている。技術的な構築テクニックや運用手法とは異なるが、参考になる。取材時に耳にした無線LANエンジニアの本音を、いくつか紹介しよう。

「テザリングを何とかしてほしい」

 エンジニアが最も悩んでいるのが、オフィスへの持ち込み端末問題だろう。従業員が所有するモバイルルーターや、テザリング可能なスマートフォンが無線LANの電波を発し、オフィスにおける電波干渉源になっている。「本当はそんな物持ち込むなと言いたいが、そうもいかない」という声を多く聞く。

 外出先でモバイルルーターを使って、そのまま帰社すれば、オフィス内にアクセスポイントが1つ増えたのと同じこと。こうした従業員が増えれば、無線LANの電波状況は悪くなる。パソコンなどが無線LANに接続しにくくなったり、通信速度が低下したりする原因となる。

 せっかく快適に通信できるよう設計をし、アクセスポイントを配置しても、台無しになる。持ち込み機器の無線LAN機能が仕様する周波数帯は、主に2.4GHz帯。今や多くの企業において、2.4GHz帯は非常に「混雑」する帯域となってしまっている。

 対策として有効なのは、5GHz帯の無線LAN技術を使うことくらいしかない。ただ、パソコンやスマートフォンには、5GHz帯に対応していない機種が少なくない。企業が全面的に5GHzに軸足を移すのは難しいのが実状だ。

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