Windows 10の無償アップグレード期間が終了したのが7月末のこと。ほぼ同時に大規模アップデート「Anniversary Update」の提供が始まった。それに合わせて、8月にこの「記者の眼」欄で「Windows 10は気に入りましたか」と題した記事を執筆し、アンケートを実施した。少し時間がたってしまったが、今回はその報告だ。
回答できるのはITpro読者に限定しており、有効回答数は507。2週間足らずに多くの回答が寄せられた。ご協力いただいた読者のみなさま、本当にありがとうございました。筆者が気になっていたのは、ITpro読者のうちどれくらいの人がWindows 10への無償アップグレードを実行したのか、満足/不満な点はどこか、既に業務で使っているのか、といったあたり。そこで、アンケートには以下のような質問を設けた。
- Windows 7/8/8.1のPCをWindows 10に無償アップグレードしましたか
- 満足している点は
- 不満な点は
- 業務ではWindows 10を利用していますか
- 企業におけるWindows 10の利用、移行について頭の痛いことはありますか
- マイクロソフトは今後、「Windows as a Service」として随時アップデートしていく、としています。どう思いますか。
アンケートの前半の設問は、対象を個人利用(家族利用)のPCに絞った。業務だと、PCのOSを勝手にアップグレードできないことが多いだろうし、OSとしての満足/不満ではなく、業務利用に合致するかどうかという点で評価せざるを得ないからである。
質問:Windows 7/8/8.1のPCをWindows 10に無償アップグレードしましたか?
最初の質問はこれである。先に述べたように家族分も含む個人利用のPCを対象にしている。Windows XP/Vista、Windows 10の新規インストールなど無償アップグレード対象外のPCは除く、とした。結果は下の通りだ。
全てWindows 10にした人は54%。「全部したかったができなかった」人もアップグレードの意向はあるので合算すると、回答者のうち6割強が手元のPCを全部Windows 10にアップグレードするつもりだったことになる。もちろん、この手のアンケートは「そもそもWindows 10はどうでもよいと思っている人」は回答しない傾向があるため、偏りはあるだろう。このアンケートで「Windows 10にはしなかった」人は約9%しかいない。