100円で20分間、スマートフォンやパソコンを外出先で充電できる。そんなサービスの実証実験が東京都内で始まった。サービス名は「espot」(http://espot-charge.com/)。誰でも、どこでも使えることを目指して「公衆電源サービス」とも呼んでいる。東京電力エナジーパートナー、ソニービジネスソリューション、関電工の3社が実施する。期間は2016年8月23日から2017年1月9日まで。港区や千代田区などにあるローソンや大戸屋など、約30カ所で利用できるというものだ。
各店舗には、USBポートと電源コンセントが用意された端末があり、そこに機器を接続して充電する(写真1)。決済方法は2つあり、FeliCaを内蔵したカードを購入するか、QRコードをモバイル端末で読み取るクレジットカード決済を利用する。筆者はFeliCaを内蔵したカードを入手して試してみたが、機器を接続して、スイッチを押して、カードを端末にかざすだけ。あとは20分間、充電が終了するのを待つだけ。操作はきわめて簡単だった(写真2、3)。
確かにスマートで、使いやすい。一方でモバイルバッテリーが普及するなか、本当に“公衆電源”のニーズはあるのだろうか? 開始からほぼ1カ月以上たったところで、その現状について、主導する東京電力エナジーパートナーに聞いてみた。