日本マイクロソフトは2015年9月23日、オフィスソフトの最新版「Office 2016」の提供を開始した。「Office 365」のユーザーや、「Office Premium プラス Office 365 サービス」(Office Home & Business Premium プラス Office 365 サービスなど)がプリインストールされたパソコンのユーザーは、最新版へのアップグレードが可能になっている。また、9月30日には永続ライセンス版、10月1日にはボリュームライセンス版の販売も開始された。Mac版の「Office 2016 for Mac」は7月9日に先行リリースされており、これで「2016」バージョンのOfficeが出そろったことになる。

 デスクトップアプリケーションとしてのOffice 2016は、Windows版に限っていうと、Office 2013から目立った変化がない。多くのユーザーに関係がありそうな新機能は、作成できるグラフの種類が増えたこと(ツリーマップやヒストグラムなど)、ヘルプを検索する感覚で目的の機能を直接呼び出せること(操作アシスト)、ExcelやPowerPointで作業ウィンドウを使ったWeb検索ができるようになったこと(スマート検索)程度だろう。上端のバーの色などデザイン面以外にユーザーインタフェースはほとんど変わっていないため、Office 2013のユーザーにとってはどこが変わったのかを見つけることが難しいくらいだ(図1)。

図1●Excel 2016の画面。Excel 2013に比べて、メニューや操作感などに大きな変化はない。作成できるグラフの種類は増えている
図1●Excel 2016の画面。Excel 2013に比べて、メニューや操作感などに大きな変化はない。作成できるグラフの種類は増えている
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