茨城県高萩市の山間部に2017年8月、新しいキャンプ施設がオープンした。ボーイスカウト日本連盟が所有・管理する「大和の森 高萩スカウトフィールド」だ。大和ハウス工業から5つのエリア、合計約82万坪に及ぶ土地の寄付を受け、今回教育キャンプ施設として2つのエリア(下の地図の1と2のエリア)をオープンした。
高萩スカウトフィールドは、携帯電話の電波がソフトバンクしか届かない。NTTドコモは、山を数百m下った民家があるエリアよりも手前は圏外。KDDI(au)は付近の開けたところでじっと待っているとアンテナが1本立つかもしれない程度だという。こうした場所に、ボーイスカウト日本連盟はWi-Fi環境を整備した。研修設備や宿泊設備、食堂などがある「管理棟」と近辺のキャンプエリア(屋外)で接続できる。この話を聞き、何となく不思議だなという印象を受けた。「携帯電話のエリアにしてもらえばよいのでは?なぜWi-Fi環境だけ作るのだろう?」と思ったのだ。