ストレージ系のWebサービスとして、ライフハック好きのユーザーなどから人気が高い「Evernote」。独自のファイル管理方式になっており、保存してあるテキスト、文書、画像などを横断的に素早く検索できるのが特徴だ。

 2008年6月に一般向けサービスを開始し、2010年3月には日本語でのサービスを開始した。有料なら多くの機能が利用できるが、制限された機能の範囲なら無料でも使える(図1)。自分はサービス開始当初から愛用しており、一時期は有料ユーザーだったが、ここ数年は無料ユーザーだ。

図1●Evernoteのユーザープラン紹介画面。無料でも便利に使えるが、当初より機能制限は厳しくなった
図1●Evernoteのユーザープラン紹介画面。無料でも便利に使えるが、当初より機能制限は厳しくなった
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 しかし、無料ユーザーが使える機能は徐々に少なくなった。例えば最近では2016年6月に、クライアントアプリは端末2台までと制限された。残念な状況だが、無料で使わせてもらっている立場では致し方ない。唯一の対策は、いざというときに他サービスで代替できるような準備をしておくことだろう。

 Evernote代替として強くアピールしているのはマイクロソフトの「OneNote」だ。そもそもはMicrosoft Officeの一環として登場したデスクトップアプリであり、紙のノートにメモするように、自由にテキストを書きこめ、画像や音声のデータなども簡単に張り付けられる。

 Evernoteとはかなり違う使い勝手だが、Webサービス連携を強く打ち出したOffice 2013世代から、Evernoteをライバル視するようになったようだ。Windowsストアアプリやスマホ版のOneNoteアプリを無料公開しており、おおもとの「OneNote 2016」も無料公開に踏み切っている。さらに、2016年3月には、EvernoteのコンテンツをOneNoteにインポートするためのツールを公開した(図2)

図2●マイクロソフトが公開するOneNote移行ツールのダウンロード用画面
図2●マイクロソフトが公開するOneNote移行ツールのダウンロード用画面
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