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記者の眼

なぜ技術者は他人の話を聞かず、自分の話ばかりするのか

木村 岳史=日経コンピュータ 2016/09/28 日経コンピュータ

 いきなり、この記事のタイトルについて説明しておく。ITproの「記者の眼」の記事だから、主要読者を意識してタイトルに「技術者」と入れたが、実はもっと汎用性の高い話だ。何なら「技術者」の代わりに「記者」としてもよい。「コンサルタント」や「営業」と言い換えても構わないだろう。この人間の悪しき「性(さが)」が、こうした仕事においては時として致命傷になる。

 読者の中には「コンサルタントや営業は話すのが仕事だから、あり得ない話ではない。技術者にもそんな人がいるかもしれない。でも、記者は他人の話を聞くのが仕事でしょ。そんな人がいるのか」と正当な疑問を持つ人もいるかもしれない。でも、これは事実である。もちろん今回の主要テーマは「他人の話を聞かない技術者」。記者の件は記事の最後に少しだけ触れることにする。

 さて、技術者の話だ。以前、ある下請けITベンダーの若手技術者と話したことがある。この人は若いがなかなか優秀な技術者で、いろいろと勉強していたし、何よりも問題意識が豊富。ユーザー企業のシステム開発の案件などで、一度でよいからソリューションを提案したいと思っていたそうだ。だが、顧客から開発業務を直接請け負うSIerの技術者ではないので、そんな機会はなかなか訪れなかったという。

 そんな日々を送っていたところ、ある日、提案を求められる機会が突然訪れた。ユーザー企業のIT部門とSIerとの会議に呼ばれ、ある分野の専門家として意見を求められたのだ。「せっかくの機会なので、日頃、自分が考えていたことを語り尽くしました」とその若手技術者。そこで私は「楽しかったですか」と“ピント外れ”の質問をすると、「ええ、すごく楽しかったです。皆さん、感心して聞いてくれましたし」。

 まさにその通りで、多くの人が自分の話に耳を傾けてくれると誰でもうれしい。特に意見を求められた上に、述べた提案について皆が感心してくれれば、気分は高揚する。自己実現が果たされた形だ。だが…。「それで、あなたの提案は採用されたのですか」と聞いたら、「いえ、それっきりお呼びも掛からなくなりました」との返事。この人にとって個人としては“成功体験”だろうが、仕事としては失敗である。

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