企業ネットワークに関して、構築や運用、トラブルなどの事例を取材する機会がよくあります。取材先の企業は、中小規模~そこそこ大きい規模、といったところが多いのですが、その企業のネットワークを担当している社内SEの方は、たいがい一人とか数名だったりします。
その取材時に、社内ネットワークをVLANで区切ってセグメント分けをしているかどうかを尋ねるようにしています。というのも、後述するように、私がネットワークの勉強を始めた頃、VLANはネットワークの中心に位置する技術だと思っていたためです。
VLANとは、ネットワークをイーサネットレベルで区切ってセグメント化する技術。仮想的に社内LANを複数のエリアに区切るために使われたりします(図)。
VLANを使っている企業が多くない不思議
ところが意外なことに、「そこそこ大きい規模」な企業でも、VLANを使っていると答えた社内SEさんの方はあまりいません。これが不思議でたまりません。VLANはネットワークの中心に位置する技術ではなかったのか!?