Pythonというと、日本では長らくややマイナーな存在でしたが、ここに来ていきなり、最も重要なプログラミング言語になった感があります。もし、“PRG48”というグループがあって、“プログラミング言語総選挙”をやったとしたら、人気急上昇で1位になりそうな勢い…。すみません、つまらない例えをしてしまいました。

 Python人気の最大の理由は最近の人工知能ブームでしょう。「TensorFlow」や「scikit-learn」といった機械学習の有名ライブラリがPython向けに提供されているので、「人工知能や機械学習を学ぶならPython」という認識が広まっています。

 書店の技術書売り場へ行くと機械学習をPythonのコードとともに解説する本が何冊も並んでいます。この出版不況のご時世に、お世辞にも簡単とは言えない機械学習の本が何冊も出ている状況は、日本のソフトウエア業界の未来は案外明るい、と思わせてくれます。

 また、小型コンピュータ「Raspberry Pi」の公式プログラミング言語の1つがPythonであることも、Pythonの人気を高めている理由だと思われます。

 筆者は恥ずかしながら、これまでPythonをちゃんと勉強したことがありませんでした。そこで3連休に自宅でいろいろ調べてみたところ、予想以上にプログラミング環境が整っている点に驚きました。Pythonだけで大抵のことができてしまいそうです。