iPhoneとの相性がことごとく悪いらしい(関連記事:iPhoneを買ったら偽物だった)。8月下旬、記者は2泊4日の強行スケジュールで米国に飛んだ。そしてiPhone(正規品)を忘れてきた。今、そのiPhoneは手元にある。今回は、iPhoneがどのように海を越えて戻ってきたのかについて書こうと思う。

 記者が米国に出張に行った理由は、米国時間の7月21日に米ナスダック市場に再上場した米ペイパルを取材するためだった。

写真1●米ペイパルの本社。サンノゼ国際空港からクルマで5分の場所に広大なオフィスが広がる
写真1●米ペイパルの本社。サンノゼ国際空港からクルマで5分の場所に広大なオフィスが広がる
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 ペイパルは、2002年にEC(電子商取引)事業者である米イーベイに買収されてから約13年ぶりに独立。競争が激化するFinTech業界で身軽になったペイパルが今後、どのような未来を描くのか、興味があった。

写真1●米ペイパルから徒歩10分の「モーテル6 サンノゼエアポート」。デニーズとコンビニが隣にあり、それですべてが事足りる
写真1●米ペイパルから徒歩10分の「モーテル6 サンノゼエアポート」。デニーズとコンビニが隣にあり、それですべてが事足りる
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 ペイパルの本社はサンノゼ国際空港からクルマで5分ほどの好立地にある(写真1)。今回はペイパルの取材がメーンだったため、宿はこれまたペイパルに歩いて行ける「モーテル6 サンノゼエアポート」を取った。建設ラッシュなのか、チェックイン時には建設工事の人らしき宿泊者が並んでいた。

 ハプニングが起きたのは、米国を発つ前日の夜だった。日中の取材を無事に終え、夜はサンフランシスコ市内に移動した。サンフランシスコ州立大学に留学している豊田聖宇氏に会うためだ。彼と出会ったのは1カ月ほど前。彼は夏休みの期間、日本でインターンをするために一時帰国していた。