アップルの音楽配信サービス「Apple Music」が登場して2カ月が過ぎ、お試し期間の3カ月の終わりが見えてきた。ほとんどのユーザーが、このまま使うべきかどうかを考えないといけない、と思い始めたタイミングで、グーグルが強烈な一撃を放った。

写真1●Google Play Musicのトップ画面
写真1●Google Play Musicのトップ画面
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 2015年9月3日、グーグルは月額制の音楽サブスクリプションサービス「Google Play Music」(https://play.google.com/music/listen)を日本でも提供開始すると発表した(写真1)。Google Play Musicは米国で2015年6月に開始したもの(関連記事:Google、無料の音楽配信サービスを米国で開始)。6月時点では、日本でサービスを展開するかどうかは、触れておらず、海の向こうの話だった。それが9月3日から使えるようになっていたのだ。それも、6月の発表時点は、曲数が3000万曲で、聞き放題の使用料は月額9.99ドルだったものが、9月3日には、3500万曲を月額980円で聞き放題と増強されていた。さらに2015年10月18日までに申し込めば、以後月額780円で使用できる、という魅力的なプランも用意した。明らかにApple Musicに対抗する構えだ。

 Google Play Musicは、月額980円で3500万曲から聞き放題となる音楽配信サービスと楽曲を購入できるストア、そしてユーザーの手元にある音楽を最大5万曲までグーグルのクラウドに保存できる「ロッカー型サービス」から成り立っている。月額980円の有料版と無料版があり、無料版の場合、ロッカー型サービスは使えるが、3500万曲からの聞き放題サービスは利用できず、広告が入ったりする制限がある。以下では有料版に登録して、主な機能を5日間、使った体験をつづってみたい。