IoT(Internet of Things)というと、これから急成長が見込まれる産業分野として、注目をあびているが、個人の生活からはまだ遠いものだと思っていた。現状は、あくまでも産業分野での利用が始まったところで、私たちの普段の生活で使えるようになるのはまだ先だと。ところが、そうでもないらしい。

 それこそモノによっては、すぐに使えて、そこそこ役立つIoT的な製品が存在する。例えば、今回、取り上げるネットに接続できる雨量計「Netatmo ウェザーステーション 雨量計」(写真1)は雨量を計測するセンサーをネットに接続して、ほぼリアルタイムに雨量を計測し、その結果を専用アプリやWebで確認できるようにしている。どこにいても自宅付近の雨量が分かるし、別のサービスと組み合わせればメールで知らせるようにも設定できる。ここでは、この雨量計を1カ月使ってみて、その使い勝手の検証結果を報告したい。

写真1●フランスのネタトモが開発した「Netatmoウェザーステーション 雨量計」」
写真1●フランスのネタトモが開発した「Netatmoウェザーステーション 雨量計」」
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 この雨量計はフランスのネタトモ(http://www.netatmo.com/)が開発した気象センサー「Netatmo ウェザーステーション」の追加オプションで2014年7月に日本国内でも発売された。ウェザーステーションは、温度と湿度、気圧などを計測して、その結果をWebやスマートフォンの専用アプリに表示する製品だ(関連記事:Wi-Fi家電で我が家もプチ電脳住宅)。日本国内ではフォーカルポイントが販売している。税込み価格はウェザーステーションが2万1060円、雨量計が1万260円だ。