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記者の眼

夢見るSEじゃいられない

谷島宣之=日経BP総研 イノベーションICT研究所 2017/09/05 日経BP総研 イノベーションICT研究所

 本稿の題名を当初、『夢見る美少女じゃいられない』としたがITpro編集部に却下されかねないと思って改めた。どういう訳か美少女の話が続いていくが、語り手はプログラマからSEになり、プロジェクトマネジャーを務めて経営者になったベテランであり、主題はプロフェッショナリズムなので、SEの仕事に関心がある方はぜひ読み進んで頂きたい。

 「終わったら反省会をしませんか」。中堅システムインテグレータで開発部門を統括している役員からこんなメールが送られてきた。役員もこちらも8月20日の日曜日、ある人の講演を聞きに行く予定があり、終了後に会う約束をした。

 役員は一つ年下の56歳だが、原稿書きの経験しかない当方とは異なり、一貫して情報システム関連の実務をこなし、今では経営の一翼を担う。見た目は温厚そうだが、さらりと次のように語る。「先が見えるのでプロジェクトで失敗したことはありません」。何かを経験したら振り返りをしようと反省会を提案してくるあたり、さすが失敗しない人である。

 20日の催しに参加するために彼は3万円以上するVIP席を確保した。さすが経営者である。ちなみにこちらは1万数千円の普通席を選んだ。当日午後2時過ぎ、会場に着くと彼はわざわざこちらの席までやってきた。聞けば早朝から来て複数の講演を聞いてまわったそうだ。勉強家である。

日曜の夜、美少女SEについて語る

 夕方、お目当ての講演が終わると彼はまた末席まで来てくれた。合流しようにもこちらはVIP席に入れなかったからだ。彼は早朝から動き回ったため足の関節が動かないと呟いた。こちらは午後の数時間、椅子に座っていただけなのに腰が痛くなった。56歳と57歳がとぼとぼ歩き、会場を後にした。反省会の場所をどこにするか相談した結果、東京駅まで電車に乗って移動し、駅の近くで会食することにした。40分くらいかかる電車の中で彼は尋ねてきた。

 「萌えるSEシリーズ、完結したらしいですね」

 「残念ですがそうみたいです。最終巻はまだ読んでいませんが」

 「萌えるSEシリーズ」とは本欄で以前紹介した、美少女のスーパーSEが活躍するライトノベルで正式名称は『なれる!SE』である。新刊が出るとすぐ買い、愛読してきた。読後感を多くの人に伝えたくなりコラムを書き、気に入りそうな人に直接薦めてきた。

 「その後どうなっていくか知りたい登場人物が何人もいるので30巻でも50巻でも続けてほしかったのですが」

 「でも毎回あれだけのネタを詰め込んだら、そう何冊も書けないのではないですか」

 最終巻と目されるのは第16巻だが彼は第10巻までしか読んでいない。残り6冊を楽しめるからか完結の報に接しても気楽なことを言っている。だがこちらは後1冊しか読めない。いっそのこと読まないでおこうか、などと思い詰めている。

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