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記者の眼

脳を使う究極のインタフェース、ビジネス展開は可能?

佐藤 雅哉=日経コンピュータ 2017/08/29 日経コンピュータ

 脳から信号を送信して直接機械を操作する「ブレイン・マシン・インタフェース(BMI)」、夢や視覚情報を再現する脳情報通信技術――。脳科学を活用したこれらの技術が2017年になってにわかに注目を集めている。人工知能(AI)や脳活動の計測技術の進化、有名企業の相次ぐ参入によって、脳科学をビジネスに応用できる兆しが見え始めたからだ。

 SF映画「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」や「マトリックス」では、脳に電極を埋め込んで思考だけで機械を操作したり、仮想世界に入り込んだりする未来の世界観が描かれている。しかし、多大な資本を持つ米フェイスブックや起業家のイーロン・マスク氏が2017年に脳とコンピュータをつなぐ技術の開発を相次いで発表したことで、実現への期待が一度に高まった。

 フェイスブックは2017年4月、頭の中で考えている言葉を読み取る「サイレント音声システム」の開発計画を明らかにした。脳からの信号を読み取って文字情報に変換するという仕組みで、1分間当たり100語(通常のスマートフォンに入力する5倍の速さ)の入力を可能にする。脳の中にセンサーを埋め込むことなく、着用可能なウエアラブルセンサーで情報を読み取れる。

サイレント音声システムの開発を発表するフェイスブックBuilding 8担当バイスプレジデントのレジーナ・デュガン氏
(出所:米フェイスブック)
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 イーロン・マスク氏は2017年3月、脳とコンピュータを接続する技術開発を目的としたスタートアップ企業「Neuralink(ニューラリンク)」の立ち上げを発表した。ニューラリンクが開発するデバイスは脳に直接埋め込み、コミュニケーションを容易にしたり、脳の機能を向上したりする。 

 研究の初期段階ではてんかんやパーキンソン病といった神経疾患を治療することを目指すが、将来的にはAIを脳の中に埋め込んで人の能力を向上させる構想を持つ。イーロン・マスク氏は2017年2月の時点で「4~5年あれば実用化できる」と野心的な発言をしたと言われる。

イーロン・マスク氏が立ち上げを発表したNeuralink(ニューラリンク)のWebサイト
(出所:Neuralink)
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 脳にセンサーを埋め込んでコンピュータとの通信を実現する研究は、米国防高等研究計画局(DARPA)も2016年1月に発表している。4年間で最大6500万ドル(1ドル=109円換算で、約70億8500万円)を投資する計画で、臨床用途から将来的には人の能力を高度化することも視野に入れる。

 では実際に現在の脳科学の研究では、どういった技術が可能になっているのだろうか。実際に頭で思い浮かべた言葉や映像を再現することなど本当に可能なのだろうか。筆者が調査したところ、脳科学の研究は想像以上に進んでいることが分かった。

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