昨今の第3次人工知能(AI)ブームは一段落するどころか、ますます勢いを強めつつある。7月に入ってITproで掲載した人工知能関連の記事を見ても、話題は多岐にわたる。以下はほんの一例である。

みずほ銀行が「Pepper入行式」を実施、5店舗で効果検証を開始
→Pepper活用の第2段階として、IBMの質問応答システム「Watson」を利用したコンサルティングロボットとしての展開を検討

「創業100年の革新に向け、最新ITを駆使」、ヤマトHDの木川会長
→構築中の次期基幹システム「第8次NEKOシステム」では人工知能のような最先端テクノロジーを駆使したい

Microsoft、クラウド反撃の切り札は「Cortana」
→機械学習などを備えるインテリジェントクラウド「Cortana Analytics Suite」を発表

人工知能で動画もビッグデータ解析、ロボットの眼をヒトの視覚に近づける
→米国で人工知能を使ったコンピュータビジョンに注目集まる

人工知能が次のリーマンショックを防ぐ?銀行融資のリスク評価を瞬時に判定
→ローン審査に人工知能を取り入れる新興企業が米国で登場

 第3次AIブームの牽引役といえるディープラーニング(深層学習)の普及が進めば、人工知能の活用例はさらに広がるに違いない。

 そんな最中ではあるが、今回は前世紀の遺物にあえて触れてみたい。「第五世代コンピュータ(以下、第五世代)」である。