ご存知の読者も多いかと思うが、私はITproに「木村岳史の極言暴論!」というコラムを毎週執筆している。ユーザー企業のIT部門や、SIerをはじめとするITベンダーのダメさ加減、そして技術者たちの仕事の不条理を容赦なくぶった斬る内容からか、多くの読者に読んでいただいている。自分で言うのは日本人として品を欠くが、今やITproの名物コラムと言ってよいと思う。

 もちろん内容が内容だけに、極言暴論に関心が集まるのは、私の論説に対する賛同や好感からだけでないことは重々承知している。毎回、記事を批判的に読んでいる読者は大勢いるし、中には“炎上ネタ”を探しにきている人がいることも知っている。実際、Twitterなどで、記事に対する臓腑をえぐるような批判に遭遇することもあり、人知れず「うーん」と唸っていることも度々だ。

 そんな極言暴論を既に3年以上、ほぼ週間で書き続けている。取材などで会う人に「よく毎回ネタが尽きませんね」と半ば呆れ顔で感心されたりするが、実際はいつも自転車操業なのである。で、なぜこんな話をのっけから書くかというと、「木村は面白がって書いている」という一部に根強くある非難は事実と異なり、実はかなり辛い思いをして書いている、ということを話の前提として理解しておいてもらいたいからである。

 さて、極言暴論で実際にどんな記事を書いているのか。読んだことのない人もいると思うので、特に尖った記事を並べておく。個々の記事へのリンクを付けてあるが、見出しを眺めるだけでも記事の内容やトーンをつかめるだろう。

 それと、最新の極言暴論の記事は、この記者の眼と同時に公開している(関連記事:孫社長と大企業の並の経営者を隔てる20年、“ITムラの住人”の無為の罪)。こちらはぜひ合わせてお読みいただければと思う。