記者は小学生の時に電器店の店頭でBASICに触れ(親に買ってほしいとは言えなかったが)、大学の汎用機のFortran、MSX2のBASIC、PC-98LTのN88-BASIC(MS-DOS版)、Borland C++(これは高く重かった)、Visual Basic、Delphi、Visual Studio(VB、C#、C++)といった具合にプログラミング生活を送ってきた。1998年から日経ソフトウエアで記事を書いてきたから、Javaのプログラムと記事を書いたこともあるのだが、しっくりこないなー、と感じた記憶がある。

 とはいうものの、編集部で記者AはJava、記者BはMicrosoft、のように分担を固定するのは雑誌にとってはあまりよくないと考えており、昨年から今年にかけてJavaの連載を1年続け、Javaの特集も書き、このたびそれらをまとめて刊行することとなった。腰を据えてJavaに向き合ったこの1年。感想は「やるじゃん!オラクル」だ。

 米Oracleというと、屋台骨はデータベース管理システム「Oracle Database」、今売り出しているのはクラウドをベースにしたERP(Enterprise Resource Planning)ソリューションで、米Sun Microsystemsから買収したJavaを中心とする製品群は存在感が薄い。でも、Oracleが手に入れたことで、Javaはよくなってきている。OracleはJavaに力を入れているし、それがOracle全体をパワーアップする。Javaでプログラムを書いていると、Oracleでいい循環が始まっていることが感じられる。