定額料金で容量無制限をうたうオンラインストレージサービスが、また一つ姿を消した。米アマゾン・ドット・コムが年額59.99ドルで提供していた「Amazon Cloud Drive」の無制限プランだ。
アマゾンがAmazon Cloud Drive(ACD)に月額59.99ドルの無制限プランを追加したのは2015年3月。当時は米マイクロソフトの「OneDrive」が無制限プランを年額69.99ドルで提供しており、それより10ドル安価な値付けだった。
対抗馬のOneDriveは、ACDの無制限プランの開始から8カ月後の2015年11月に、想定外の負荷などを理由に提供を止めている。それから1年半が過ぎ、アマゾンも2017年6月8日に料金プランを改定。年額59.99ドルの無制限プランを廃止する。パブリッククラウドの最大手であるアマゾンでさえ、サービス開始から2年ほどでの幕引きとなった。
料金プランの改定後、年額59.99ドルで提供される容量は、1Tバイトだ。容量の上限は30Tバイトで、その場合の料金は年額1799.7ドル。契約期間が切れたユーザーから順次、移行の判断を迫られる。