写真1●2015年5月に米PTCと米ThingWorxが開催したIoTイベント「LiveWorx 15」の基調講演会場。数千人が集まった
写真1●2015年5月に米PTCと米ThingWorxが開催したIoTイベント「LiveWorx 15」の基調講演会場。数千人が集まった

 米PTCとその子会社でIoT(モノのインターネット)アプリケーションの開発実行環境を手掛ける米ThingWorxがボストンで主催するイベント「LiveWorx 15」に参加することになった(写真1)。2015年5月4日から7日まで開かれるこのIoTイベントの参加に先立って、日本法人のPTCジャパンで事前説明会があった。

 そこで「イベント会場の室温は、現地の人にはちょうどいいようだが、日本人にはかなり寒い。だから厚手の服を持っていった方がよい」というアドバイスをもらった。

 日本人は寒がりなのかもしれない。記者は以前、夏の富士山に登ったことがあった。寒かったので、雨も降っていないのにレインウエアを着込んで歩くことにした。ところが同じ登山道を、Tシャツ1枚の外国人が歩いていく。寒そうなそぶりを見せず、登山を楽しむその様子に驚いた記憶がある。

 「今回も、それと同じような状況なのだろう」と納得。アドバイスを踏まえて、季節外れのフリースの上着を持って出かけた。着いた米国のイベント会場は肌寒かった。当初着ようと思っていたジャケットをフリースに代えて、イベント会場をわたり歩くことにした。休憩時間に出されるコーヒーはホットを選んで、暖を取ることもあった。

数千人の基調講演と大きな落差

 ただし、すべての講演が寒かったわけではない。基調講演は、著名な経済学者やIT関係者が登場するとあって数千人が集まり、熱気いっぱいだった。ところがその後、数百人規模の複数会場に分かれての講演に移ると、会場の寒さが気になり出した。