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記者の眼

女性の部下に「できません」と言われた時、あなたはどうする?

矢口 竜太郎=日経ITイノベーターズ 兼 ITpro 2017/06/08 日経ITイノベーターズ

 「世の中の男性管理職に、声を大にして言いたいことがあるんですよ」。ある企業でIT部門を統括する女性役員に取材したときのことだ。ひょんなことから男性と女性の仕事に対する考え方の違いに話題が移った。

 その女性役員はこう切り出した。「部下に難しい仕事を与えようとするとき、男性よりも女性のほうが『私にはできません』とか『やり切る自信がありません』と言うことが多いんですよ」。部下を持ったことがない私は、「そういうものですか」と相づちを打った。

 重要なのはその後だった。女性役員はこう続けた。「すると、男性の上司は女性部下の『できません』という言葉を受けて、困難な仕事をアサインしなくなることがあるんです。でもね、それは大きな間違い。私の経験上、男性の言う『できません』と女性が発する『できません』は想定している困難さのレベルが違うことが多いと思います」。

 女性役員によれば、女性が仕事について「できます」と言うときは、多くの場合、その仕事を完ぺきに仕上げる自信が8割以上あるときだという。加えて、上司に対して「できません」と言うことへのハードルが低い女性は多く、自信が7~6割程度の場合は慎重を期して「できません」と言いいがちなのだとか。一般に、女性は企業の中では少数派になることが多いので、ミスをしないよう注意深くなっているのかもしれない。

「できます」と即答する男性部下よりも良い結果に

 一方、男性部下に対して女性役員は「上司から言われた仕事は受けなければならない、という思いが強いのか、やり遂げる自信が3割くらいしかなくても『できます』と言ってもらえます。相当無理なことでなければ『できません』とは言わないでしょう」と話す。

 この点に関しては私にも心当たりがある。上司に「できません」と言うことについては少なからず抵抗を感じるし、達成することが難しいと思う仕事に対しても、「できるかどうか、やってみなければ分からない。とりあえず受けてみてから、何とかしよう」と考えることがよくある。

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