前回の記者の眼でも予告した通り、4月24日の発売当日の朝、予約開始当日に手配した「Apple Watch」のSPORTモデルが届いた。本体色はシルバー、バンドはホワイト、サイズは42mm、税込価格で5万2704円だ(写真1)。長い間、腕時計をしなくなっていた自分が本当にそれを必要とするようになるのだろうか?──こんな興味もあり、しばらくの間、この相棒と付き合って生活がどう変わっていくのかを観察していくつもりだ。
Apple Watch自体については既に、ネット上に情報があふれかえっている。ITproをざっと振り返るだけでも、戸田覚氏のレビュー記事「Apple Watchのスゴイ点、意外な欠点とは」をはじめとして、「Apple WatchとiPhoneの連係に見る深謀」「Apple Watchはエンタープライズでも花開く」「続々登場するApple Watch用アプリはウエアラブルの救世主となるか」といった、分析記事が多数掲載されている。
このほかにも、連日のようにApple Watchに関する国内外発のニュースがネット上を賑わしているのはご存じの通り。実物を手に入れたり、触ったことがある人はまだ限られているはずなのに、多くの人はもう、Apple Watchについて一通り理解したような気になっているのではないだろうか。
だが、この手の製品はいくらネットで情報を集めてみても、実際に使ってみないと本質は分からない。かく言う自分も、Apple Watchを腕に巻いて出かけたGW中、あちこちで質問攻めに遭ったのだが、「Apple Watchって何ができるの?」「それで何が変わるの?」という問いに、はっきり回答ができたかと言うと、残念ながらNoだ。