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記者の眼

万年筆を愛する私が、ネット上のモンスターを叱ってやるぞ

木村 岳史=日経コンピュータ 2017/04/21 日経コンピュータ

 ものづくりとおもてなしが日本企業の強み、あるいは生命線などと吹聴されるものだから、日本の消費者は常に高品質の製品やサービスを期待する。一見、当然のことのようだが、明らかに日本企業は客を甘やかしすぎた。その結果、EC(電子商取引)やソーシャルメディアが普及した今、日本中に自分を「神様」と思い込むモンスターカスタマーが徘徊する事態となった。

 おっと、私は「極言暴論」でいつもこんな調子で記事を書いているため、そのノリでこの「記者の眼」も書き始めてしまった。今回はまず、私の万年筆への“愛”について書こうと思っていたのだった。そう、全くの趣味の話だ。「お前の趣味のことなんか読みたくもないぞ」と言う読者はスルーしていただいて結構だが、後のほうでソーシャルメディア時代が生んだモンスターの話に戻すつもりだ。

[画像のクリックで拡大表示]

 さて、私が愛する万年筆の話だ。こう書くと、まるで長年にわたる万年筆を愛用しているみたいだが、実は全くの初心者。初めて自分で万年筆を買ったのは、1年前の2016年春である。万年筆を手にしたのは、中学校入学のお祝いに英国のパーカーの万年筆(当時は入学祝いの定番だった)をもらって以来。40年以上の歳月を経て再び入手した万年筆はドイツのペリカン製だったが、ここから万年筆愛が止まらなくなった。

 久しぶりに万年筆を手にした瞬間、もう魅せられてしまった。装飾が施された精巧なペン先、美しい軸、そして何より書いた時の感触が素晴らしい。筆圧をほとんどかけなくても、サラサラと文字が書ける。取材の際にメモを取るために使っていたボールペンとは全く違う、異次元の気持ち良さだった。それに、インクを入れるひと手間が、これまた楽しい。

 というわけで、私の物欲が大爆発を起こした。それからは仕事でストレスがたまるたびに(最近なぜか、その傾向にある)、新しい万年筆に手が伸びるようになった。何本買ったかはナイショだが、パイロットコーポレーション、セーラー万年筆、プラチナ万年筆といった国産製品を中心に買い求めた。インクにもはまり、それぞれの万年筆に違ったインクを入れては日々楽しんでいる。

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