東京・お台場の日本科学未来館で開催中の「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」。ITを用いて斬新な取り組みを展開するチームラボが仕掛ける展示会で、デジタルアートや体験型の知育空間を楽しめる。テレビをはじめとした様々なメディアで取り上げられているので、ご存じの方も多いだろう。

写真1●チームラボのブランドディレクターである工藤岳氏
写真1●チームラボのブランドディレクターである工藤岳氏
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 記者は先日、この展示会の報道関係者向け説明会(プレスツアー)に参加する機会を得た。展示会に協賛する日本マイクロソフトが主催したもので、チームラボのブランドディレクターを務める工藤岳氏が、作品のコンセプトや実現技術について解説してくれた(写真1)。記者自身、既に我が子を連れて訪れていたため、その舞台裏を垣間見られて楽しかった。中でも印象的だった話題を、ここで紹介したい。

特に土日は大人気、1時間半待って入場

写真2●コンピュータがリアルタイムに自動生成する4Kの絵画作品。同じ絵は二度と見られない
写真2●コンピュータがリアルタイムに自動生成する4Kの絵画作品。同じ絵は二度と見られない
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 まずは、展示会そのものについて簡単に説明しておこう。名称にある通り、この展示会は「アート展」と「遊園地」の大きく二つの要素で成り立っている。アート展では、主に日本古来の絵画を題材にしたデジタルアートを多数展示する(写真2)。

 遊園地では、絵を描いたり積み木を並べたりしながら、来場者同士が共同で一つの世界を創り上げる体験ができる。例えば画用紙にクレヨンで絵を描き、それをスキャナーで読み取れば、描いた絵が巨大スクリーン上で動き出す(写真3、写真4)。

写真3●画用紙に書かれたUFOにクレヨンで色を塗る。これをスキャナーで読み取ると画面上で動き出す
写真3●画用紙に書かれたUFOにクレヨンで色を塗る。これをスキャナーで読み取ると画面上で動き出す
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写真4●来場者の作品で創り上げられた街。記者が色を塗ったUFOもこの中で動いている
写真4●来場者の作品で創り上げられた街。記者が色を塗ったUFOもこの中で動いている
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