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記者の眼

スピード感で日本は惨敗、グローバルではやっていけない (8/8)

テラスカイ ダニエルソン氏の辛口日本論から何を学ぶか

田中 淳=日経コンピュータ 2015/04/14 日経コンピュータ

「クラウド+AI」がスピードアップに寄与するか

 ダニエルソン氏が言ったことを、筆者なりに整理してみよう。

  • クラウドの最大のメリットは「スピード」
  • スピード感のない企業はクラウドの利点を享受できない
  • 日本企業の意思決定プロセスはムダが多すぎ
  • 失敗を恐れず動かないと、スピードは上がらない
  • 実は外国語を学ぶのも動くことが大切
  • 好きじゃないと続かない

 同氏の言葉を聞いて「それはあまりに極論では?」「見方が少し偏っているのでは」といった印象を受けた方もいるかもしれない。しかし、ITやIT業界だけでなく、最も日本的な側面を持つお笑いの世界にも精通した同氏の言葉は十分傾聴に値するだろう(加えて言えば、インタビューでお分かりのように、同氏は相当なエリートである)。

 ここからどうすればいいかは、各人・各組織がそれぞれ考えるべき課題となる。効率化・スピード化を志向する日本企業は増えているが、これまでの商習慣を一挙に変えるのは難しい。このところ、人工知能(AI)に関わる機会が多い筆者は「クラウド+AI」が日本企業の意思決定のスピードアップに寄与するのでは、と考えている。

 第3次AIブームを迎えた現在のAIは膨大なデータを基に、ディープラーニング(深層学習)をはじめとする手法で人間並み、あるいはそれ以上の知的能力の実現を目指している。AIは高度化する一方で、より手軽に使える存在になっている。米アマゾン ウェブ サービスが2015年4月9日に発表した機械学習サービス「Amazon Machine Learning」はその好例だ。

 企業・組織の意思決定を早めるためには「デジタルな経営基盤」が欠かせない。デジタルな経営、すなわちデータに基づく経営を実現するIT基盤は「クラウド+AI」がふさわしいと言えよう。

 ダニエルソン氏に「もうダメです」と言われっぱなしなのも口惜しい。どの日本企業も、経営のスピード化に向けて何をすべきかを本気で考えるべき時期に来ているのではないだろうか。

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