東京23区内の7つの区で実証実験が展開されている、ドコモ・バイクシェアの自転車シェアリング。赤い自転車が並ぶ貸出ポートを、街中で見かける機会が増えてきた
東京23区内の7つの区で実証実験が展開されている、ドコモ・バイクシェアの自転車シェアリング。赤い自転車が並ぶ貸出ポートを、街中で見かける機会が増えてきた
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 ようやくコート無しで出歩ける季節になった。スギ花粉もだいぶ収まってきた。記者もちょうど、書き下ろしの書籍と雑誌の特集記事の執筆・編集作業が終わり、残業続きの日々からようやく解放された。よし、あれに挑戦してみよう――。

 「あれ」とは、NTTドコモが子会社のドコモ・バイクシェアを通じ、東京23区や横浜市、仙台市などで展開している自転車シェアリングの実証実験である。東京23区内では、2012年に江東区の一部エリアでサービスを始め、その後近隣の港区や千代田区、中央区にもエリアを拡大。2016年10月開始の新宿区と2017年1月開始の文京区を含め6区まで広がり、ある区で借りた自転車を他区のポートに返却する相互利用も可能になっている(相互利用の対象ではないが、2017年3月には大田区でもサービスを開始している)。

 貸出ポートを地図で見るとエリアがだいぶ広がっていることが分かるし、最近は取材で日々外出すると、街中で同社の貸出ポートをちらほら目にするようになっていた。日経BP社のある港区の白金高輪駅近くにも、2016年11月に貸出ポートが新設されたこともあり、「試してみたい」という気持ちが芽生えていたのだ。

ドコモ・バイクシェアの貸出ポートのマップ。これだけ増えると、それなりに利便性が高そうに感じる
ドコモ・バイクシェアの貸出ポートのマップ。これだけ増えると、それなりに利便性が高そうに感じる
(出所:ドコモ・バイクシェアのWebサイト)
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事前に会員登録が必要、貸出手続きはスマホで

ドコモ・バイクシェアのサービスを利用するには、事前に会員登録が必要だ
ドコモ・バイクシェアのサービスを利用するには、事前に会員登録が必要だ
(出所:ドコモ・バイクシェアのスマホ向けWebサイト)
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 雑誌の校了が済んでスケジュールに余裕ができたある日、千代田区の大手町駅近くで取材があったので、帰りに自転車に乗ってみることにした。とはいえ、いきなり貸出ポートに行っても借りられない。まずは会員登録が必要だ。NTTドコモの「dアカウント(docomo ID)」を持っていれば、その会員・決済データを使うことで簡単に登録できるが、そうでない場合はスマホやパソコンで登録作業をすることになる。

 自転車を借りるときは、ドコモ・バイクシェアのサイトかスマホアプリで貸出ポートを選ぶ。次いで、そのポートで貸出可能となっている自転車番号の一覧が表示されるので、そこから1台を選ぶ。するとスマホ画面とメールで4桁のパスコードが送られてくるので、自転車の後部に据え付けてあるテンキーでそのパスコードを入力すればよい。あらかじめFeliCa対応のICカードや携帯電話を登録しておけば、パスコードを入力する代わりにICカードなどをかざすだけで解錠できる。

自転車を借りるには、まず貸出ポートを選び(左)、そのポートにある自転車から1台を選択(中)。すると解錠のためのパスコードが送られてくる(右)
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自転車を借りるには、まず貸出ポートを選び(左)、そのポートにある自転車から1台を選択(中)。すると解錠のためのパスコードが送られてくる(右)
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自転車を借りるには、まず貸出ポートを選び(左)、そのポートにある自転車から1台を選択(中)。すると解錠のためのパスコードが送られてくる(右)
(出所:ドコモ・バイクシェアのスマホ向けWebサイト)