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記者の眼

企業システムが分かるクラウドエンジニアが足りない

八木 玲子=日経コンピュータ 2016/04/07 ITpro

 「クラウドを使うなら、“人”をつかまえろ」。クラウド活用に積極的なユーザー企業から、異口同音にこんな言葉を聞いた。日経コンピュータの3月17日号特集「破壊的クラウドSI」の取材でのことだ。

 この特集では、パブリッククラウドを舞台としたシステム構築(SI)の急速な広がりを受けて、劇的に変化するSIの姿を取り上げた。クラウドの利点を存分に生かすには、オンプレミス環境でのSIを長く手掛けてきた従来ベンダーでは不十分なケースがある。クラウド移行と共に、SIベンダーの切り替えに踏み切るユーザー企業は少なくない。

写真●AWSのユーザー会「E-JAWS」のイベント風景
[画像のクリックで拡大表示]

 では、クラウド活用が得意なSIベンダーをどう見つけたらよいか。これを取材で質問したところ、複数のユーザー企業で聞かれたのが冒頭の言葉だ。クラウド活用力のあるクラウドSIベンダーの当たりを付けるだけでは不十分。優秀なエンジニア個人を特定することこそ肝要、というわけだ。

 一例が、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)上にSAPを使った基幹システム構築を進める旭硝子。他社の事例講演を聴きに行くなどしてSAPのクラウド導入のキーパーソンを特定。「その人を指名して、案件を依頼した」(旭硝子 情報システム部 グローバルIT企画グループ プロフェッショナル 三堀眞美氏)。

 同じくAWS活用を進める協和発酵キリンの篠田敏幸情報システム部長も「クラウドSIは、キーパーソンをどう確保するかがポイント」と話す。クラウドが得意なベンダーに委託しても、自社の案件にかかわるエンジニアがクラウドについて十分なスキルを持っているとは限らないという。頼りになる人材は「売れっ子なので、なかなか回ってこない。その人を指名して、時間を確保する必要がある」(篠田氏)。

クラウドエンジニアの希少価値

 クラウドSIを担える人材は、国内にまだまだ限られている。ユーザー企業のこうした話を聞きながら、それを痛感した。クラウドシフトを急ぐユーザー企業のスピードが増す中で、優秀なクラウドエンジニアの希少価値は高まる一方だ。

 スキルを持つエンジニアの情報はユーザー会などで共有され、その人に依頼が集まる(写真)。好条件での転職の誘いも相次ぐ。実際、あるユーザー企業はパブリッククラウドへのシステム移行の実施中、SIベンダーの担当エンジニアが他社に移籍してしまい、困惑した経験があるという。

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