総務省が1月23日に選出した「地方創生に資する地域情報化大賞」の表彰式が3月6日に開催された。表彰式に先立ち、大賞、部門賞、特別賞に選ばれた事例の代表者が登壇し、「『地方創生×ICT』の現場と豊かな地域発展の可能性」をテーマにパネルディスカッションが行われた。

 地域情報化大賞は、2003年度から日本経済新聞社が主催・表彰していたが、2014年度は総務省の事業として実施された。10月31日~11月28日の募集期間に、地域活性化部門(公共部門)に60件、地域サービス創生部門(民間部門)に34件の応募があった。

 大賞/総務大臣賞に選ばれたのは2件。1件は、京都市のNPO法人である日本サスティナブル・コミュニティ・センターによる「『ポケットカルテ』および地域共通診察券『すこやか安心カード』」。もう1件は、岐阜県東白川村による「フォレスタイル 森の恵みに満ちた暮らし方提案ウェブサイト」である。ほかに部門賞2件、特別賞3件、奨励賞6件を選出した。

 パネルディスカッションでは、各事例の代表者が苦労や今後の展開について意見を述べたが、成功と評価される陰には並々ならぬ工夫や苦労があることが垣間見えた。