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記者の眼

赤字転落のIT企業、よどんだ組織を「Slack」で変えた

玄 忠雄=日経コミュニケーション 2017/03/22 日経コミュニケーション

 「隣の部署は別の会社。悪い報告は上げない。そんな言葉が社内でまかり通っていた」。

 セゾン情報システムズの小野和俊常務取締役CTO(最高技術責任者)は2013年に同社に加わると、想像を超えた組織の風通しの悪さに驚いたという。

 小野氏はデータ連携ソフト「DataSpider」などを開発・販売するアプレッソの社長を務め、2013年にセゾン情報が同社を買収した際に入社した。セゾン情報のHULFT事業CTOなどを経て、現在は全社のCTOを務めながらアプレッソの社長も兼務している。

 ベンチャーの経営者から連結で社員数が1200人近い大組織に転じると、意思決定の遅さに加えて縦にも横にも風通しが悪い組織のあり方に疑問を感じた。小野氏の疑問は、単に組織規模による社風の違いにとどまらず、やがてセゾン情報が抱える組織の問題として顕在化する。

 2016年3月期決算で、セゾン情報は当初の黒字予想から純損失60億円あまりの赤字決算に転落した。2期連続の赤字決算だ。企業向けのシステム構築事業で不採算開発案件が発生したほか、筆頭株主である親会社であるクレディセゾン向けのシステム開発で遅延が続いたことが主因である。クレジットカードの基幹系システムの開発遅延は、クレディ側に総額で和解金149億7500万円を支払う事態に至った。

導入を指揮したセゾン情報システムズの小野和俊常務取締役CTO(最高技術責任者)(左)とテクノベーションセンターの有馬三郎氏

 不採算案件や開発遅延が相次ぐ企業の問題として、セゾン情報は組織風土の問題を自覚する。前期の決算説明で打ち出した再発防止策には、技術力の向上やプロジェクト管理の改善・強化と並んで「組織風土の改革」を掲げた。

 改革を主導した1人である小野氏が、風通しの良い組織作り社員のマインドセットを変える道具として導入を推進したのがビジネスチャットだ。セゾン情報はどう変わったのか。

「個人で問題を抱え込む」「トラブルは解決して報告」

 改革前のセゾン情報では、組織の縦でも横でもコミュニケーションの問題を抱えていたという。「縦」の問題とは上長への報告を最小限かつ無難に抑えようとする傾向だ。

 開発現場で小さな問題が生じると「いま報告して、いたずらに不安を与えてはいけない。解決を図っているのだから、結果が出て報告すべきだ」という意見がチームから普通に出てくる。この考え方が問題を個人で抱え込み、自己解決しようとする傾向となって現れていた。

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