本末転倒というか、すべて自分が悪いのは分かっているが、筆者は珍しく困っている。それも、電子ペン、あるいはスタイラスペンと呼ばれているタッチパネル付きの情報機器で使用するペンでちょっと困っているのだ(写真1)。

 いろいろあって、手元に4本のiPad用ペンがある。iPadでスケッチでもやってみようかと、購入したのだが、まったく上達しないまま、ペンの本数だけが増え、かつせっかく買ったペンも微妙に互換性がないのだ。このペンは、このアプリなら全ての機能が使えるが、別のアプリだと一部の機能が使えない……といった具合だ。

写真1●筆者の手元にあるiPad用のペン
写真1●筆者の手元にあるiPad用のペン
今のところ4本ある。なぜ4本あるかというと、アプリとペンとの互換性が微妙に低いからだ。このアプリは面白そうだと使ってみると、先に購入したペンが使えず、新たにそのアプリ用のペンを薦められる。面白そうだから、つい買ってみる、というのを少し繰り返した結果だ。そういう意味ではまだ増える可能性がある。
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 電子ペンは、そんなに大きな話題にはなっていないが、タッチパネルを搭載した製品が増えていくなかで、重要な入力機器として認識されつつある。例えば、どこまで本当かは分からないが、マイクロソフトがSurface Pro 3で採用したイスラエルのN-Trigを買収するという噂がある。かつてはワコムぐらいしか思い当たらなかったところが、メーカーも増え、面白そうな製品が続々登場している(関連記事:Microsoft、イスラエルのデジタルペンメーカーを買収か)。

 その一方で、Surface Pro 3の付属品のペンであれば当然、Surface Pro 3でしか使えないし、対応しているアプリケーションにマイクロソフトの製品以外に何があるのか、はっきりしない。ペンの製品数が多い、iPad用であっても互換性に乏しく、アプリによっては使えたり使えなかったり、使えるといっていても未対応だったりと、なかなかはっきりしないのが現状である。