「とにかく人が足りない」。識者や取材先から、こんな話をよく聞くようになった。とりわけIoT(インターネット・オブ・シングズ)関連の取材を進めていると、人材を求める声が大きい。ベンダーもユーザーもIoT人材の育成や獲得の必要性を強く感じているようだ。

 企業はIoTの仕組みを使った新しいサービスや新規事業の開発に躍起だ。投じる人員も増えて、IoTの人材の需要が拡大しているのだ。

 企業がIoTの仕組みを用いた新事業を始めたいと考えたら、組み込みソフトはもちろんだが、クラウドやネットワーク、オープン系の情報システムなど、幅広い人材が必要になる。

 「求人は増えている。特需ともいえる伸び具合だ」。こう話すのは、転職サイト「リクナビNEXT」の藤井薫 編集長だ。

 確かにIoT人材は「特需」を迎えているようだ。しかしそれはいつまで続くのか。こうしたブームは、5年もたてば終息するものだ。

 そこで藤井編集長に「この特需はいつまで続くのか」と質問をぶつけてみた。すると、次のような答えが返ってきた。「IoTが新たな時代の産業革命を象徴するのであれば、IoT人材の特需もこれから100年間は続くだろう」。

リクナビNEXT編集長の藤井薫 氏
リクナビNEXT編集長の藤井薫 氏
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 本当だろうか。