今、自分のいる場所の温度や湿度、気圧がリアルタイムに分かる。そしてその気象データをスマホで収集して、気象予測に役立てることができる――2015年6月に気象情報サービスのウェザーニューズが発表した気象計測デバイス「WxBeacon」(ウェザービーコン)は、そういう機能を備えている(図1)。

図1●ウェザーニューズの「WxBeacon」。左側はWxBeaconから受け取った気象データを表示しているiPhone 6s。
図1●ウェザーニューズの「WxBeacon」。左側はWxBeaconから受け取った気象データを表示しているiPhone 6s。
[画像のクリックで拡大表示]

 ウェザーニューズはiOSとAndroid用の天気アプリ「ウェザーニュースタッチ」を配布して、アプリを通してユーザーから送られてくる気象データを生かして、予報の精度を高めている(図2)。ウェザーニュースタッチは会員制で、有料会員になるとスマートアラームという通知サービスが利用できるほか、ゲリラ豪雨情報や花粉情報を確認できるようになる。WxBeaconはその有料会員用の特典として用意された。

図2●「ウェザーニュースタッチ」でWxBeaconで計測した気象データを含めたリポートを送れるようになる。
図2●「ウェザーニュースタッチ」でWxBeaconで計測した気象データを含めたリポートを送れるようになる。
[画像のクリックで拡大表示]

 ウェザーニュースタッチで、スマホで撮影した空の画像と気象データ、コメントをレポートしたりアンケートやクイズに答えたりすると、ポイントが付くようになっている。ウェザーニューズは、2015年の累計ポイントが2000を超えた会員に、「WxBeacon」を無償でプレゼントする、と発表した。

 筆者は、スマートアラーム機能が使いたくて有料会員になっている。スマートアラームはGPSによる位置情報から、ゲリラ豪雨などの気象情報をプッシュ通知などで知らせる機能だ。どちらかというと、あまり熱心にレポートを送ってはいなかったので、2015年6月時点のポイントは300ポイント程度。あと1700ポイントを集めないと、WxBeaconを入手できない、かなり先の長い話であった。

 それでも日々レポートを送り、アンケートに答えて、こつこつとポイントをためた。2015年末にようやく2000ポイントを達成し、申し込んだ(図3、4)。本記事では、やっと手に入れたWxBeaconを使ってみた感触をレポートしてみたい。

図3●2015年12月末にようやく残り1点というところまでポイントためた。この翌日レポートを送って、申し込みができるようになった。
図3●2015年12月末にようやく残り1点というところまでポイントためた。この翌日レポートを送って、申し込みができるようになった。
[画像のクリックで拡大表示]
図4●申し込んだところ、最大3カ月待ちという画面に変わって、そこそこがっかりした。
図4●申し込んだところ、最大3カ月待ちという画面に変わって、そこそこがっかりした。
[画像のクリックで拡大表示]