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記者の眼

人生を左右する決断のとき、AIの助言を受け入れられるだろうか?

田中 淳=日経コンピュータ 2017/03/13 日経コンピュータ

 豊かな自然と美味しい食べ物があり、様々なレジャーを楽しめる。勤務地からは30~40分の距離。こんな場所があれば「住んでもいいかな」と思う人がいても不思議ではない。

 この条件に当てはまる場所は実在する。福岡県最西部にある人口10万人の都市、糸島市だ。

福岡県糸島市の定住促進サイト「きっと満足 糸島生活」
出所:福岡県糸島市
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 北側は玄界灘に面し、南側に脊振(せふり)山系の山々が連なり、その間に田園地帯が広がる。青い海、田園風景、自然林が広がる山々──三拍子そろった景観に恵まれている。その中で海水浴やサーフィン、登山といったレジャーを楽しめる。音楽好きには夏のイベント(いわゆる夏フェス)「サンセットライブ」も魅力だろう。

 食通にもたまらない。キャベツやブロッコリーなどの野菜、ミカンやイチゴなどの果物、鯛や天然ハマグリなどの海の幸を楽しめるし、冬はカキ小屋で舌鼓を打てる。「魏志倭人伝」にも出てくる歴史ある地で、歴史散歩も楽しめる。

 自然が豊かにもかかわらず、アクセスが良いのもアピールポイントだ。博多や天神といった福岡の中心地まで、車やバスで30~40分程度で行ける。

 「糸島市に住めば、職場から戻って海でひと泳ぎするという生活が送れる」。富士通研究所 知識情報処理研究所人工知能基盤プロジェクトの中尾悠里氏はこう話す。同氏は糸島市と九州大学、富士通研究所が共同で進めている、移住満足度の向上を目指す人工知能(AI)活用プロジェクトに参加している。

 実際、糸島市への移住希望者は増えているという。「東京などで移住希望者向けイベントを開催すると長蛇の列で、市の職員がさばききれない」(中尾氏)ほどだ。

属性と好みのモデルを機械学習で改善

 ブロジェクトでは、糸島市への移住希望者に対して、最も適切な移住候補地を紹介するAIマッチングシステムの実現を狙う。

 開発中のシステムでは、まず希望者に属性を尋ねる。属性は性別や年齢、職業、自動車の有無、勤務地、自然志向か、子供の有無(子供がいる場合、未就学か)、収入、農業をしたいか、景観を重視するか、など20項目弱。その結果を基に市内の163行政区からお薦めの地域を選び、どの項目を重視したかとともに提示する。

AIマッチングシステムの画面例
出所:九州大学、富士通研究所
[画像のクリックで拡大表示]

 このシステムは移住希望者の属性と好みを関係付けた数理モデル(主に数式で表現したモデル)と、モデルを改善する機械学習を利用している。属性とはシステムで尋ねている「子供の有無」「車の有無」など、好みとは「交通の利便性がいい」「病院が近い」「地域のつながりがある」といったものを指す。

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