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記者の眼

三菱UFJのAWS大規模採用を契機にクラウド人材不足はもっと深刻になる

岡部 一詩=日経FinTech 2017/02/10 日経FinTech
写真●三菱UFJフィナンシャル・グループの本社外観
[画像のクリックで拡大表示]

 国内第三位の時価総額を誇るメガバンクが、クラウドの住人になろうとしている。2017年1月、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が、パブリッククラウドサービスの「Amazon Web Services(AWS)」を採用することが明らかになった。

 これは、「一部のシステムをAWS上で構築することにした」といった、よくあるクラウド事例ではない。日経FinTechの取材によるとMUFGは、400に上る情報システムのうち、過半数を超える200以上をパブリッククラウドに移行可能と見込んでいる。勘定系システムに代表される基幹系システムは対象外ではあるものの、「大規模採用」と表現しても差し支えないだろう。

 新規サービスなどもクラウド上での開発を前提にするとみられ、文字通り“クラウドファースト”の方針を固めた格好だ。

 MUFGによるクラウドの大規模採用には、エポックメイキングな意味合いが含まれている。(少なくとも国内における)クラウド時代の節目を予感させるものだからである。

 クラウドの採用を足止めする要素の一つに、“セキュリティへの漠然とした不安”があると筆者はみている。しかし、「MUFGが大規模に使おうとしている」という事実は、この足かせを外すのに十分な説得力を持つ。銀行業界は、最高水準のセキュリティを要求される世界。メガバンクならばなおさらだ。FISC(金融情報システムセンター)の安全対策基準も満たさなければならない。

 クラウド採用に否定的なシステム部門ならば、「我が社はなぜクラウドを導入しないのか」と経営陣から問われた際、明確な根拠を求められるようになるだろう。逆に、クラウド採用を加速させたいシステム部門は、乗り気でない経営陣を説得する最高の材料を手に入れたと言えるわけだ。

 もちろんクラウドの採用が、あらゆる企業にとってベストの選択肢なわけではない。ただしMUFGのAWS採用は、「ITに積極的な企業がクラウドを選ぶ」のではなく、「普通の企業ならクラウドを選ぶ」というように、前提を置き変える可能性を秘めている。

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