Windows 10がリリースされてから約半年が経過した。Windows 7/8.1からは無償でアップグレードできることもあり、全世界で既に2億台以上のパソコンやタブレットで、Windows 10が稼働しているという。日経パソコンの読者からも、「既にアップグレードを完了し、快適に利用している」との声が多く寄せられている。ユーザーインタフェースや新機能に対する意見は賛否両論あるが、「サクサク動く」といった軽快さを評価するコメントが目立つ。
無償アップグレードの提供期間は2016年7月28日まで。これまでは“様子見”だったユーザーも、そろそろ本気でアップグレードを検討し始めているのではないだろうか。残りの半年間、“駆け込み”でアップグレードを実施するユーザーが増えるに違いない。
とはいえ、OSのアップグレードには、ハードウエアやソフトウエアに対する互換性の問題が付き物だ。Windows 7以降、OSのアップグレードによるトラブルは減ったといえるが、それでもパソコンによっては何が起こるか分からない。無料だからといって安易にアップグレードを実施すると、痛い目に遭うこともある。
そこで本稿では、Windows 10へのアップグレードを検討する際に知っておきたい事柄を6つ解説する。トラブルを避けるための注意点と、よりお得・快適に利用するためのポイントだ。具体的には、以下の6項目である。
- アップグレード対象機種かどうかを確認する
- 「リカバリーディスク」は必ず作成すること
- アップグレード後1カ月未満でも、戻せない場合がある
- 将来の大規模アップデートで問題が生じる可能性
- アップグレードしたくなければ「通知」を止める
- 1回アップグレードすれば、元に戻してもずっと無料
早速、順番に説明していこう。