写真1●大山祇神社の境内にあるクスノキ
写真1●大山祇神社の境内にあるクスノキ
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 今年のゴールデンウィークも例年通り、愛媛に帰省した。米寿を迎え、久しぶりに東京から里帰りした伯父の一家とともに、しまなみ海道の大三島にある大山祇神社(おおやまずみじんじゃ)を観光した。ここには源頼朝や源義経が奉納した甲冑が国宝として保存、展示されている。全国にある三島神社はここから広まったものだという。境内には樹齢2600年と言われるクスノキがみずみずしい若葉を茂らせていた(写真)。

 松山空港から帰京するとき、見送りに来た従弟が買ったばかりのKDDIのガラホ(ガラパゴスケータイ+スマホ)を自慢し始めた。Wi-Fiも使えてLINEもできる。「これからはガラホの時代だ」などと言うので笑ってしまった。風貌がガラホとまったくマッチしないのだ。しかし、60歳を過ぎても好奇心旺盛なのはいいことだ。

 さて、本論に入ろう。2011年4月に世界で初めてSDN(OpenFlow)を実装した製品がNECから出荷されて4年がたった。最初のユーザーはデータセンターLANに適用し、従来の大型スイッチを中心としたLANと比較して、初期コストの低減、機器の設定変更の自動化による運用コストの削減、拡張性の向上などを実現した。

 その後、大規模病院でばらばらに運用されていた複数の物理的ネットワークをSDNで統合し、ネットワークを論理的に分割することで、コスト削減とともに運用性・拡張性を大幅に向上した。最近ではJR東京駅構内のネットワーク統合で、その利点を最大限に発揮している。