ユニアデックスとNTTドコモ(以下、ドコモ)は2017年12月21日、製造業向けに「故障予兆検知ソリューション」のトライアル版の提供を2018年1月31日に開始すると発表した。ユニアデックスのIoTクラウドサービス「AirInsight Maintenance」とドコモの「docomo M2Mプラットフォーム」をセットで提供する。

 振動センサー、センサーデータの収集に必要なIoTゲートウエイ、M2Mに特化したセキュアなモバイル回線、Microsoft Azure、機械学習エンジンをセットで提供する。顧客の工場などの設備に振動センサーを設置し、稼働している設備の振動データを収集・解析する。こうしたデータを基に、機械学習エンジンによって故障の予兆を検出する。

 従来の設備診断技術はコストが高かったため、導入は大規模施設に限られていた。診断も技術者の感覚に頼っていた。

 今回のソリューションを導入することで、比較的安価なセンサーと機械学習を使って、人件費をかけずに均一な品質の設備診断が可能になる。さらに、データの送信にドコモのセキュアなネットワークを利用するため、機械の稼働状況などの情報が外部に流出するのを防げるとする。

 両社はトライアル版の提供を通じて効果測定を行い、2018年夏ごろに正式サービスの提供を目指すという。