エリクソン・ジャパンは2017年12月18日、「エリクソン・モビリティ・レポート」の最新版(11月発行)に関するメディアブリーフィングを開催し、藤岡雅宣CTOがハイライトを解説した。最新版のハイライトは(1)2017年末にはLTEが最大の加入数を持つアクセス技術に、(2)2023年には5G加入が10億に、(3)2023年にはグローバルのデータトラフィックが現在の8倍となる月間110EB(エクサバイト)に――の3点である。
2017年末のモバイル加入契約数は世界で約78億。アクセス技術で見るとLTEがGSM/EDGEを上回り、最大の加入数を持つ技術になるという(LTEが約26億2000、GSM/EDGEのみが約25億6000)。2023年末のモバイル加入契約数は世界で約91億、うち約10億が5Gと予想している。「我々は5Gは2019年から商用化が始まるとみている。2020年頃から徐々に増えていくだろう」(藤岡CTO)。
グローバルのデータトラフィックは、2017年末の月間14EBから、2023年末にはおよそ8倍となる月間約110EBになると予想している。藤岡CTOは、動画トラフィックは年率50%近い伸び率で増加し、その背景には動画視聴アプリや360度動画の存在、解像度の向上などがあると指摘。2023年には、動画がモバイルデータトラフィックの約75%を占めるとの見方を示した。