放送大学は2017年12月13日、メールアカウントを第三者に不正利用されたと発表した。不正利用により学外に迷惑メールを14万3000回送信していた。不正利用されたアカウントによる学内の他のサーバーへのアクセス、ならびに個人情報や内部情報の流出の痕跡はなかった。

 2017年11月8日に放送大学から大量のメールを送信する事象があり、調査していた。情報基盤システムの構築時に作成したアカウントのパスワードが脆弱で不正に利用されたことが判明した。不正利用された期間は同年10月27日~11月8日。学外の不特定多数のアドレスに迷惑メールを送信していた。

 放送大学は不正利用されたアカウントのメール機能を停止済み。再発防止に向け監視を強化するほか、サーバーやパスワードの脆弱性検査も実施する方針。放送大学は2017年6月にも第三者にメールアカウントを不正利用され、迷惑メールを74万9000回送信する事故があった。使わなくなったメールアカウントの削除漏れが原因で、アカウント管理体制やシステム監視体制を再点検するとしていた。